あおのりん!

おのりんです。なにとぞよしなに。

知識に呪われる話

こんにちは、私です。

冬ですね、こんな日にはチョコレートが食べたくなります。

もしくはくだらない話をしたくなります。勝手にやります。そういう場所です。

 

ところでみなさんは呪われたことはありますか?

明らかに怪しい名前のアイテムを手に入れた幼き日のあなたは、好奇心に負けて装備を選択してしまったはずです。

解呪のためにあちこち奔走したり、てんやわんやしたはずです。

懐かしいですね。懐かしくないあなたはそれとなくノリだけでノスタルジーを想像してください。

 

人々がまだピコピコとした画面に張り付いていた時代から、RPGにおいての呪いの役割は決まっています。

その系譜は脈々と受け継がれ、今ではほとんどの人に認知されているお約束があります。

 

装備したが最後、(基本的に)外せない。

 

これって、日常的にみんな体験してますね。

呪いですよ、呪い。不可逆。

 

例えば私は友人に呪われたんですが、

ロマンスの神様のBoy Meets Girl が森光子に聞こえるだとか、

 

楽天イーグルスのロゴが「毛」にしか見えないとか、

 

伊右衛門のロゴが「アホ」にしか見えないとか、

www.suntory.co.jp

 

いちどでも身に着けてしまったらずっと捨てられないものです。

どうです、呪われたでしょう。

今回は特に呪い感の強いコンテンツを選びました。

 

最初に言った通りくだらない話ですね。

 

さて、今日のタイトルは「知識に呪われる話」でした。

今言ったこの「呪い」概念って、かなり広範囲にわたって応用できると思いませんか?

 

例えば、 

芝居を「アクション」と「リアクション」の連続として捉えたら、途端に芝居の不自然な間が浮かび上がってきて、思わず気になってしまう場面が増えてきませんか?この役者は決め打ちで喋ってるなって気になり出しませんか?

チョコレートの香りが「ナッツ香・花香・果実香」に分類できることを知ったら、今後チョコレートを食べるときには香りをこの網目で分類しちゃいますよね。むしろ、これ以外の比喩を探すのがつらくなってきませんか?

道端や河原に際限なく落ちている石ですら、分類する枠組みを、手法を知ったら全てが意味を持ちます。火山性の石が落ちていたら、どの火山由来なのか、思い、馳せちゃいますよね。綺麗な石が構造色でこの色に見えていると知ったら、想像膨らんじゃいますよね。

 

知識を得たことで、背景だったものが記号になる。この瞬間に人は呪われます。

忘れない限り、記号が背景に戻ることはありません。

 

この作用がポジティブに働くことの方が圧倒的に多いのですが、私の場合はいくつか後悔した項目があります。

好奇心に負けて知ってしまったあのマジックのタネ。ディズニーシーにある某アトラクションのトリック。あの仕事でいくら稼ぐのか。あのまだ読んでない小説のオチ。

 

人はみんな呪われて生きていきます。みんな違う呪いを重ねがけされてます。もしかしたらある種の呪いのせいで、色眼鏡で見ている世界があるかもしれません。

それらを受け入れるポジティブな表現が「知識」なのかもしれません。

 

今日もまた、新たな呪いを受けながら、強く生きましょう。

 明日もまた記号が増える。