伝道師になった話
こんにちは、私です。
先日、1月22日には第6回伝道師になろうが開催されました。\ただの宴会だこれ/
そこでは運営部になってみたり、伝道師になってみたり、当日突然司会になってみたりと好き勝手やらせて頂きました。狐さんありがとう、楽しかった。
伝道師はよいものですね。自分の好きなものを初心者にもわかりやすいように語るイベント。基本的に私は好奇心で動き回るんですが、相手の方から私の好奇心を動かすように寄ってきてくれるイベント、これはもう端的に言って最高ですよ。
素敵な伝道が次から次に聴ける贅沢。これは王ですよ、王。イメージの世界にしかいない、大きい葉っぱで「ふぁさ……」って扇がれてる堕落の限りを尽くすアレ。もしくは雛鳥。もしくは好奇心で作られたフォアグラ。
そこで私は今回初めて伝道師(=プレゼンター)になりました。そもそも伝道師になろうの参加は二回目なのですが、そのわりに役職多いなあ、満喫してるなあ。客観視してわかる驚き。
初対面の人を含む不特定多数の人前に立って、何かの話をするのは久々でした。話をすることについての話をそのうちにします。
伝道のスライドはこれです。喋る前提のスライドなので可能なら台本を載せておきたいんですが、相当くどいので省略。
このように延々と豚肉のブロックを湯煎する話をしたわけですが、もちろん伝道のメインテーマはレシピの話ではありません。
私が一番伝道したかったのは、一生の胃袋の大きさは有限って話でもなければ肉の加熱方法の話でもなく、調理には意味があるし、美味しさは意味を知ると拡張できるってところなんですが、やっていて楽しかったので飛んでいきました。 #伝道師になろう
— おのりん (@aonorin33) 2017年1月22日
美味しさは知識で拡張できます。人は舌でめしを食うのではありません。脳が生み出した美味しさを味わいます。そして調理は加工技術です。食材を加工することでテクスチャと成分を操作して人間の味覚をデザインする。これが調理です。(個人差があります)
似たようなことはこのブログの最初の記事でも言いました。
どこに意識を向ければ良いのか、その道筋が示されているときにこそ、感動を増強できます。キャッチコピーとか、キャプションとか、本来そうあるものですよね。ウリを伝えるものです。
届けたいものが決まっていないと、どの方向に努力すればいいのか分からないですよね。だからこそ、目的を持った調理をしましょうという伝道でした。
目の前にいるあなたを、どこか別の世界に連れて行きたい。そのための言葉を、手段を、気迫を見つけ出す。
マーケティングも、料理も、演劇も、全部いっしょです。(個人差があります)
願わくば食の伝道師では、もっとよい伝道ができますよう。