あおのりん!

おのりんです。なにとぞよしなに。

青春高校3年C組の話_2

こんにちは、私です。

突然ですが私、テレビ好きなんですよ。

 

たまに感極まってブログ書くんですが、前回は青春高校3年C組で感極まってまして、今回も青春高校3年C組の話です。

とはいえ、前回のようにリベラルマインドに心が浄化された話とかではなく、今回は団体芸にアベンジャーズ的な楽しみを感じた話です。

 

お笑い好きな方にとっては基礎用語だと思うんですが、天丼ってあるじゃないですか。同じ展開を繰り返すと面白いアレです。

さらに、団体芸って概念があります。トークバラエティの発達で顕現したボケジャンルだと思っているのですが、大勢でテンポよく天丼すると面白いみたいな概念です。というわけで、今回は団体芸で感極まったんですよ。

 

が、その前にアベンジャーズの話をします。

みなさんはもう『アベンジャーズ エンドゲーム』はご覧になりましたか??ものすごく簡単に言うと映画の連ドラなんですが、全作品必修です。人生が倍楽しくなります。これまでの11年かけて描かれた各ヒーローのバックグラウンドがごちゃまぜになって、画面の全ての情報がこれまでの道のりを思い起こしてくるせいで全部が最高になります。普通に映画単体として観ると特別にエクストリームなわけではないのに、登場人物への思い入れの深さが映画体験をブチ上げてくれます(映画単体の完成度も素晴らしいことは付記しておきます)。文脈が多ければ面白い。ざっくりとそういう仕組みです。

 

というわけで青春高校の話です。

最高になったのは2019/07/05(金)の放送回です。LINELIVEで配信中ですので、お時間ある方はぜひご覧ください。何かと言いますと、東京03の飯塚さん相手に団体芸でボケ倒していた回です。

春高校3年C組は、素人を集めてなんやかんやさせる番組だったんですが、毎日テレビ出てるせいか、出演者がテレビ的なお笑いの文法を学んでいるんですよ。その結果、この放送回では大勢でボケ倒す団体芸やっています。異常な密度で。佐久間Pの指示が上手いのかもしれませんが、実行できている出演者の技術は完全にバラエティ文脈にあります。簡単に言うと出演者みんな芸人状態です。

私、この回観ていてめっちゃ笑いました。音声バランスとかカメラスイッチングとか全然発言に追いついてないのに、不思議なくらいものすごく楽しかったんです。

なんでこんなに楽しめたのか考えました。そしてわかりました。青春高校3年C組はアベンジャーズになっているんです。

 

もう気づけば一年以上もやっている番組です。出演者ひとりひとりのキャラクターも固まっていますし、わかっている前提で番組も進行します。つまり、番組で発生する全てのくだりに対して、バックグラウンドストーリーを感じ取れるわけです。内輪ネタの内輪を広げる技術がすごい。だから単発のボケの威力が上がる。

あとは数の暴力です。手数で勝負です。キャラクターのしっかりした人がボケたらそれだけで面白いに決まってます。それをテンポよく30分続けられたらもう優勝します。だって記号と文脈が多いんですから、これはもうアベンジャーズです。(は?)

 

最近のテレビではこの規模の団体芸を見かけなくなりました。そもそも20人も画面の中に人がいる番組がそう多くないので当然ですね。「有吉の壁」くらいの特番ならありますが稀です。思わぬタイミングで最高のテレビを観ることができました。

というわけで、テレビの「お約束」を大掛かりにやっていく番組を令和のこの時代に観ることができて嬉しくなった話でした。やってる側は精神すり減らしながら作ってそうで怖くなりますね。