100%Chocolate Cafe.
こんにちは、私です。
今日もチョコレートの話をします。
そろそろみなさんの中にはこう思う人も出てきた頃でしょう。
「なんだこいつ、チョコレートの話ばかりしてるな。チョコレート大好きかよ」って。
その通りです。大好き。
あと、料理と肉とディズニーと、数学とマーケティングが好きです。
本題入りましょうか。
ここ、ご存知ですか?
東京駅の八重洲南口側をなんとか頑張ると着きます。
不安な方は上記のリンクからアクセスを調べると辿り着ける可能性が高まります。
明治のビルを目指しましょう。
看板にチョコレートドリンクなどが彩られたカフェが見えてくるはずです。
ここでは様々なチョコレートと出会うことができます。
様々なというか、具体的には、56種類のチョコレートと出会うことができます。
56種類の“テイスティングチョコレート”|100%ChocolateCafe. (100%チョコレートカフェ)|株式会社 明治
これ、冷静にやばくないですか。
普通に暮らしていて「No.49 ブラックペッパー」とか、「No.37 よもぎ」のチョコレートに出会うことありますか。私はないです。
見かけた瞬間、びっくりしますね。ずらぁっと並んだカラフルなプチタブレットに圧倒されますね。
これは必ずしも褒め言葉じゃないんですが、選択麻痺*1を起こしちゃいますね。
こんな素敵なカフェ、ショップがもし行動圏にあれば「今日のチョコレートはストロベリーにしようかなー、王道の抹茶にしようかなー、それともピスタチオにしようかなー」って、人生が楽しくすごせますよね。
「カカオの産地はコートジボワール、コロンビア、いや、ジャワいっちゃおうかな!」って、カカオの解像度上がりますよね!あ、私はまだその領域至ってないです。
ところで、ここのカフェに行ってから気付いたんですが、明治のチョコレートに対する気合いとこだわりと愛の深さやばくないですか。
どうやばいかといいますと、前にも言及したんですが
これですよ。THEチョコレート。
お手軽に買える愛です。
THEチョコレートがどうすごいかは
↑ これでご確認ください。
私はもうコンビニで四種コンプリートして、食べ比べる生活をしています。
やはり大きい会社が本気出すと、クオリティもお求めやすさも素晴らしいですね。
ちなみにこの100%Chocolate Cafe.
メニューにあるチョコレートドリンクが幸せです。
色んなチョコレート由来のチョコレートドリンクをテイスティングできる素敵な商品があります。
この説明文も綺麗に特徴押さえていて、味も香りも何もかもじっくりと味わうことができました。
中央のこれ、白ワインのような香りというか、白ワイン入ってないのが驚きなくらい芳醇な香りでした。芳香がふわっと。
美味しいも面白いも幸せも、解像度が高いほど増強できます。
特に味覚は脳が決めるものです。情報がわかりやすく示されていると、美味しさも輪郭がくっきりします。
あなたもぜひ、おいしいとか幸せを解像度の高い言葉にしていきましょう。
*1:選択麻痺というのは、選択肢が多すぎると後悔を避けるために、どれかひとつを選択すること自体を避けるやつです。
追うべき背中と好奇心
こんにちは、私です。
豆腐の白和えは料理として認められるのか考えていたら今日の残り時間がわずかになっていました。
仕方がないので残ったわずかな今日はまともなことに思考をうずめようと思います。
今日は・・・、憧れている人の話をしましょうか。
好きなものに対して何がどう好きなのかを言葉にする技術を身につけたい
— おのりん (@aonorin33) 2016年2月1日
と、二月ごろの私が言ってました。
言葉の解像度、みたいなものが高い人がいて、そういう人が作品に触れた時に得られる情報の密度とか、書き込むときの精度が欲しい
— おのりん (@aonorin33) 2015年12月22日
たとえば、「お互いがんばろうね」って台詞があって、ここが「一緒に」ではないことに気付けるかどうか。人を褒めるときに、「すごい/かっこいい/すてきな/憧れる」を使い分けた結果伝わる人格の差。それらを読み解く、ワーディングを分析する解像度の高さに憧れるし、それができる人の目は綺麗だ。
— おのりん (@aonorin33) 2015年12月23日
とも言ってました。
私はわりと普段から、いろいろな人のいろんなポイントに憧れたり、目指したりを繰り返しています。ただ、いまでもこの人は特別です。このツイートで思い浮かべていたこの人は、目標です。
ここで言う、「言葉の解像度」ってなんなんでしょう。
言葉はそもそも範囲指定でしか物を指示してくれません。
例外は固有名詞ですが、今はちょっとややこしいのでパスです。
有象無象とした物質と概念の世界に、言葉で網をかける。
世界が言葉で切り分けられて、別々の概念になる。
ところてんを、想像してください。
うしろから押しだして、網目でわかれて、おちる。
それです。
この「言葉でできた網の構造」が「言葉の解像度」です。
正確に言い換えましょう。
「言葉でできた網の違いを判別する能力」が「言葉の解像度」です。
メタが一段あがりましたね。
この「言葉の解像度が高い人」は、世界を細密に捉えることができるわけです。
小説でも、映画でも、歌詞でも、受け取れる色彩が豊かになります。
虹の色数が何色あるのかが文化によって違うように、この人から見ると感情の種類が違うのかもしれません。
言葉を区別することができれば、人に伝えることもできます。
語彙力のほんとうの姿は、覚えている単語の数ではありません。
どの言葉が、自分の感情にいちばん合致するのか、この世界をつかむことができるのかを探る力が語彙力です。
モノをみて、噛み締めて、のみこんで、言葉にする。
そんな一連の流れを美しくやってのけるあの人に近づきたい。
そんな想いで、ブログをはじめました。
昨日までもそうでしたが、
これからも私は言葉をつかって、自分の好きを伝えようと思います。
デザインの解剖展からマーケティングを感じた話
こんにちは、私です。
みなさんは「デザインの解剖展」にはもう行きましたか?
行き方ですが、メトロに乗って乃木坂駅で降りたら彷徨ってください、運が良ければたどり着けます。
強運に自信の無い方はサイトから地図を確認していくことをおすすめします。
2017年1月22日(日)に終了してしまうので、お気を付け下さい。
私、この展で好きな文に出会いました。
この⑤です。
これです。
よいですね。ものを通して世界を見る、ARですね。
人によって好きな美術展や博物館などあるかと思いますが、私はこの「デザインの解剖展」大好きになりました。
ここで楽しめるのは情報量の暴力と、分かりやすさの見本市です。
会場全体で「きのこの山、明治ブルガリアヨーグルト、明治ミルクチョコレート、明治エッセルスーパーカップ、明治おいしい牛乳」のデザインが、パッケージ・印刷・包装構造・素材・製品と数多くの視点で分析しつくされます。まさに「解剖」!
上記の製品について、「ここにも言及しているかな?」と想像してみてください。たぶんしてます。
これだけ多くのポイントに着目した分析、解説を読み進めていくと、どんなひとであれ自分自身の体験を重ねる部分が出てくるはずです。
あなたが文字に注意を向ける人なら、パッケージのフォントに関する展示からメッセージを強く受け取れます。あなたがおいしさにこだわりを持つ人なら、製品の成分や、おいしさをお客様に届ける工夫の数々に感銘を受けるでしょう。物理的な面を気にする人なら、材料特性や立体的な形状が示す性質に納得できます。
情報が多岐にわたり深く張り巡らされている。そういう展示は多くの人に対して「これは私のための展示だ!」と思わせることができます。お客さんは思い思いに自分を展示にあてはめるからです。人は勝手にものを見て、勝手なことを言います。自分の見たいものだけを見て帰ります。
よいものは、誰が見ても自分を投影することができるんです。
この考え方はいろいろな応用が効きます。
又吉直樹『夜を乗り越える』の中に、人間失格に出会った時のことを指した一文があります。
“この主人公は自分と一緒だと思いました、太宰にはまる多くの読者がそうであるように、「太宰という人はなぜ僕のことがわかるのだろう」と不思議に思いながら、どっぷりとはまっていきました。”
太宰を読むときも、デザインの解剖展でも、心震わせる芝居を観た時も、そこに自分を投影することができます。多くの良い作品の中には自分がいるんです。
高密度の記号・情報の塊が、自分を映す鏡になります。
情報が濃いからこそ、どの一文に自分の好奇心が動くのかを高解像度で感じとれます。
この記事のタイトルに掲げた「デザインの解剖展からマーケティングを感じた話」というのは、私に限った話です。
マーケティングの基本は「消費者志向」にあります。つまり、相手のことを考えるのがマーケティングの原則です。(この話はそのうちします)
私は頭でっかちなマーケティング思考なので、すべてのデザインの要素が「お客様にとってよりよい製品にするための仕組み」や、「お客様にわかりやすく伝えるための仕組み」に見えていました。
「マーケティングって、デザインのことなんじゃないかな」とまで考え始めました。
多分染まり過ぎです。
さて、あなたがデザインの解剖展に行ったとします。
製品に込められたこだわりを、自分が興味を持っている世界にあてはめて理解するはずです、その瞬間の自分を観察してみましょう。きっと私の体験とは違うものを感じるはずです。
解剖展と、自分を、楽しんでください。
余談ですが、会場には牛乳大喜利があります。
明治あじがある牛乳 pic.twitter.com/OIIMhvEPJP
— 鯵坂もっちょ@通販予定 (@motcho_tw) 2016年12月2日
君だけの牛乳を作ろう。
デザインの解剖展から、マーケティングを感じた話でした。
フレデリック・カッセル
こんにちは、私です。
料理と肉とディズニーと、数学とマーケティングが好きです。
昨日からチョコの人と言われ始めました。私です。
前回は下記の記事で、
フォンダンショコラの伝道をしました。
名古屋、多治見のケーキ、スイーツ、焼き菓子、カフェ | シェシバタ
上記のお店の、
フォンダンショコラ | シェ・シバタ – オンラインショップ
↑ このフォンダンショコラです。
改めて幸せ高まりますね。名古屋行きたい。
そして今回の伝道は、
↑ こちらです。
フレデリック・カッセル、ご存知ですか?
ご存知ないあなたこそが、この記事のターゲットです。
フレデリック・カッセルとは、フランス発のショコラティエです。
日本国内では、東京・銀座三越やハイアットリージェンシー京都に店舗があります。
BOUTIQUE(店舗情報)|フレデリック・カッセル|Frederic Cassel
昨日の名古屋よりはリーチ人数が多いでしょうか。
より多くの人が身近に楽しめるわけですね。
こちらの店舗に寄る機会があれば、ぜひ食べて頂きたいものがあります。
Petits Gateauxの「Millefeuille Vanille ミルフイユ・ヴァニーユ」です。
COLLECTION(商品情報)|フレデリック・カッセル|Frederic Cassel
このミルフィーユに関して、ありきたりな表現をします。
サクサクのパイ生地にバニラの香り豊かなクリームが合わさり、おいしいです。
表面のキャラメリゼの深い苦みも、濃厚なバニラの風味も、最高です。
複雑なことを語る必要はもうありません。
シンプルな構造のまま、丁寧に手間をかけて完成度を高めていった作品です。だからこそ、この作品の形容はシンプルでいいんです。
今、あなたの脳裏に浮かんでいる「バニラクリームのミルフィーユ」の美味しさの水準を限界まで高めてみてください。その想像に匹敵するか、想像を超える奥深いバニラが味わえます。
このミルフィーユ、国内では銀座店のみでの取り扱いとのことです。
銀座三越に行かなくてはいけない理由が、一つ加わりましたね。
そしてこちらはショコラティエですから、素敵なショコラに溢れています。
どのショコラも魅力的ですが、特に“Casablanca”と題されたショコラは食感も食味も至高でした。アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネの重厚さと軽やかさが両立した味わいに、アクセントとして加えられた岩塩が効いてきます。
お試しに小さなショコラアソートからでも、あなたに味わってみていただきたいです。
こちらは2016年のバレンタインシーズンに私が購入したショコラアソートです。
ショコラが美味しいのはもちろんですし、
写真だと見切れつつありますが、チャームも可愛いです。
天使をモチーフにしたチャームは眺めて可愛いだけでなく、素敵な機能があります。
チャームを眺めていると、ショコラの幸せな記憶が自然と思い出されます。
チョコレートは幸福を結晶にしたようなものですが、唯一の欠点があります。
チョコは食べると無くなってしまうんです。自明ですね。
そこでこのチャームですよ。
幸せな感情をそこに留めてくれる。いいですね、すてきです。
人の脳は、強く感情が動いた瞬間を鮮明に記憶します。
このショコラを味わったとき、味覚によって起こされる強い感動は、その瞬間の空間ごと脳に刻まれることになるはずです。
幸せな瞬間にこのショコラを食べれば、あなたにとって忘れられない幸福が生まれます。その体験を、天使のチャームが想起させてくれるわけです。
楽しいひと時を最高のショコラと共に過ごしましょう。
フォンダンショコラ
こんにちは、私です。
前回は下記の記事で、明治のチョコレートのクオリティが高いので味わってほしい話をしました。
まだまだあなたに紹介したい沼はいくつもあり、具体的には
名古屋、多治見のケーキ、スイーツ、焼き菓子、カフェ | シェシバタ
↑ これと、
↑ これです。
私の浅薄な経験ではありますが、他とは一線を画す感動レベルの味わいに包まれた二軒です。
お分かりかと思いますが、今日もチョコレートの話です。
今日は前者だけでも紹介できればいいですね。
人が何か情報を伝えるときには言葉を使いますが、あまりにおいしいものを食べてしまうと語彙が奪われるので食レポができません。台詞は感情が溢れたときにしか出てきませんが、感情があまりに揺さぶられると言葉って出てこなくなるんです。
具体的には下記のこれです。
シズル感に負けて、味噌の大葉巻きと肉厚なイカの塩辛のいいやつを買って家で炊きたての白米と夕食にしたのですが、食べているあいだずっと美味しさで語彙が消滅してました。食レポを求められても「うまい」とか「ヤバい」しか言えないやつ。最高。
— あおのり (@aonori33) 2016年12月6日
口にすると目の前のそれを味わうことしかできませんから、褒めてる場合じゃないんです。幸いにも私は今、上記の商品を目の前にしているわけではないので、言及することができます。
では、やっていきます。
Chez Shibata のフォンダンショコラ
ところで皆さんは名古屋に縁がある生活をしていますか?
私は今のところないのですが、名古屋や多治見市に縁があれば絶対に行きたいところがあります。
ここです。「シェシバタ」
私はこのお店に行ったことは無いのですが、
高島屋で今年(2016年)行われていたショコラの祭典、
「Amour du Chocolat」をめぐっていた日に出逢うことができました。
そしてその場で一目ぼれしてしまったものが、
フォンダンショコラ | シェ・シバタ – オンラインショップ
このフォンダンショコラです。
冗長になるの嫌なので、ちょっとリンク先で芸術鑑賞してきてください。
このお菓子はたぶん芸術です。
視覚で味わいましたか?
では、想像してください。
このフォンダンショコラ、切り分けた断面の光沢が、その舌触りの滑らかさと生地の濃密さを物語っています。ほんの少し口に含めば、舌の上にショコラの風味が広がり、咀嚼と同時にまるでショコラショーを頂いたかのような高密度ショコラ体験です。
いいですか、度を超えた濃密さは、食べただけで暴力的な快感をもたらします。ショコラの苦みのおかげで甘すぎることもありません。嚥下した余韻の消えぬうちに次の一口を味わいたくなります。止まりません。
補足ですが、ショコラショーというのはこれです。
【ビバ!!ベバレッジ】とろーり濃厚ショコラ・ショー|11<飲料>ビバ!!ベバレッジ|食のコラム&レシピ|辻調グループ 総合情報サイト
ココアより濃いチョコレートドリンクだとご理解いただければ。
あなたがまだショコラショーを味わったことがないのであれば、ショコラショーしましょう。
ショコラショーやホットドリンク、ホットワインなんかもそのうちに書きたいですね。
あと、このすばらしいショコラショー、上でリンクを貼ったページがオンラインショップになってまして、注文ができます。
念のためもう一度貼っておきましょうか。
いいですね、フォンダンショコラ。
これを書きながら、記憶だけで幸せな気持ちが溢れてきました。
いつか名古屋に行ったら、ここのケーキを味わいたい。その思いが積もる日々です。
フォンダンショコラの伝道ができたので、今日はこのあたりで。
あなたがこの幸せに出会えた日には、それを言葉にする必要はありません。
褒めている時間がもったいないですよ。
次回は、残るもう一つの沼へあなたを引き摺り込みましょうか。
THEチョコレート
こんにちは。私です。
料理と肉とディズニーと、数学とマーケティングが好きです。
食べることが好きな、好奇心の奴隷です。
これが私です。なにか言います。
これも私です。何か書いてます。
文頭に自己紹介があるなんて、他人の記憶領域をゴミ箱と勘違いしているんじゃないだろうか
— おのりん (@aonorin33) 2015年2月16日
昔の自分にどやされたので本題に入ります。
この記事は私の初のブログ記事です。
伝道師になろうアドベントカレンダー
http://www.adventar.org/calendars/2037
12/6の記事になります。
チョコレートにときめいた話
冬はチョコレートが美味しくなる時期ですからね。
私の冬はどこかにいつもチョコがあるタイプの生活になります。
みなさんはチョコレート足りてますか?
これの話をします。
コンビニで見かけたことがあると思います、
明治の meiji THE Chocolate 。
CMでおなじみです。純チョコレートといえば明治ミルクチョコレートですね。
私はいまから、このチョコレートのどこに惚れこんだか滔々と語るので、みなさんは飯テロを喰らっていてください。
この伝道のターゲットは、まだチョコレートの沼に落ちていないあなたです。
チョコレートの味わいはカカオの産地や製法、カカオ成分の比率、加工工程によって大きく変わります。ですがそんな難しいことは忘れましょう!
表面的な話をします。
このチョコレートの素晴らしい点は、どんなチョコなのかパッケージにしっかり書いてくれているってことです。良いチョコレートになるほどに顕著なのですが、やたらと表現が抽象的に、観念的になります。しかし明治は違う。意味を届ける工夫がある。
ウリはどこなのか、あなたが味わうその瞬間に、何を意識してほしいのか。こだわりはどこなのか!それをパッケージにしっかりと書いているんです!これって、じっくりと味わってほしいスイーツならではの戦略だと思いませんか?
あなたが、ちょっとちゃんとしたケーキを食べるときを考えます。しっかり味わって食べますよね?「このケーキの美味しさを脳に刻みたい」って、そういう味わい方をしているはずなんです。そのときあなたは、シンプルに味覚だけでケーキに向き合っているレベルじゃないんです。その可愛い装飾に、色鮮やかなつややかな外見に、口に入れた瞬間にふわりと口腔を、鼻腔を埋め尽くす香りと、頭蓋で感じる歯触りと、舌にふれる感触、喉へ向かうすべての情報を喜びに変換する、そんな食べ方をしているはずなんです。いちいち気にしていなくても、あなたの脳は喜びを噛み締めているはずです。そうでしょ?
このTHE Chocolateは、その脳に刻み込む美味しさにガイドラインを引いてくれているんです。力強い深みを鼻腔から感じとってほしいのか、華やかな果実味を口の中で咲かせてほしいのか。そのチョコレートの持っている美味しさを引き出して、ちゃんと魅力に気付いてあげられる、そういうやさしさがパッケージひとつとってもあります。
これこそが、私が「チョコレートの沼に落ちていないあなた」にこのチョコレートを味わってほしい最大の理由です。
ちょっと抽象的な話をします。
人を沼に沈めるにはいくつか方法がありますが、いちばん手っ取り早いのが「情報の解像度を上げてしまう」ことです。解像度というのは、違いを区別する能力だと思ってください。
あれとこれは違う。これはこういう特徴がある。そうやって記号が、ラべリングが豊かになると、人は興味を持ちます。違いを楽しむ余裕ができます。新しいものに惹かれます。そのために必要なのは、適切な情報を適切なタイミングで投与することです。一度興味を持ってしまえば、人間は誰しも好奇心には逆らえないので沼に沈みます。
THE Chocolateには、どんなひとでも分かる情報と、しっかりとした味わいと、こだわりが詰まっています。明治の人に会ったことはありませんが、これは絶対に愛と気合が入っています。だからこそ、ほんとうにおいしいものが、だれにでも違いを分かるように示されている!いま、このチョコと巡り合ってください!コンビニで売ってますから、ゴディバ一粒よりずっと安いですよ。スタバで飲んだあの一杯より安いんです!
チョコレートは幸せをカタチにしたものだと思っています。どうかあなたがこの幸せを味わえますように。そしてチョコレートに沈みましょう。
さて、このブログではあまり詳しい話は書きません。
あまり長く書いてあなたの興が削がれてはいけませんし、想いを語るあまりに体験をすべて言葉にするのは無粋です。
身近なコンビニで、あなたの幸せが手に入りますように。
次回はきっと、幸福が溢れて語彙を奪う甘味の話。